松山からロケハンで帰ってきてみれば雲はあるものの久しぶりの星空。
車を止めてスタジオに入る前に写真を撮る。
9時前になっているのに自転車が数台農道を通り過ぎて行く。
研修のフィリピン人たちだ・・・今ごろ何をしているのだろう。
朝の激しい風が嘘のようになくなっている。
何カットか撮って星でも撮ろうかと思っていたら北の側の田んぼの方が何故か気になってカメラを向ける。
カエルの鳴き声が止まっている。
何も見えないし、写らないが・・・音がする。
稲が静かに掻き分けられる音

耳を澄ますと
その音が近づいてくるような音がする。
無論完全な闇ではないから見えている、人や大きな動物ではない。
でも何かが静かに近づいてくるような嫌な気配が・・・
手元に懐中電灯がないのでスマホのライトの機能で照らすと
中央右の奥から稲の倒れているのが分かるだろうか?
何かが静かに稲を倒しながら近づいてきているのだ

ネコ?
ネコは水田の中を歩かない。
イヌ。
放し飼いのイヌやまして野良犬など居ないし、犬ならそんなにゆっくり近づいてこないし、見えるはずなのだ。
もちろんタヌキなどが人の気配を知って近づいてくるはずはない。
慌てて事務所を開け、ライトを取ってくる。
片手にカッターナイフも。
取ってくると気配は消えていて・・・
それから静かに田んぼを照らしていると数メートル離れた場所の稲が動いて
ライトを照らしているにも関わらず
稲を倒しながらこちらに近づいてくる。
いくらライトをそこに当ててもそのものは見えないのだ。
3m
2m
1.5m
これではB級ホラー映画ではないか

映画を見ている観客の「バカ



それは足元まで稲を倒しながらやってきた、途中で小さな何かの泣き声が聞こえた、ライトをかざしているのにそれは見えない。
飛び上がってきたら終わりだ

とりあえず逃げることにしました。
家に帰ってもっと明るいライトを取ってくるが、もういなくなってました。
明日の朝、イネの倒れているあとを見てみます。
どんな跡があるのか
