2020年10月18日

早贄の本人

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メイクルームの外を見ると小鳥がミモザの枝で休んでいた。

こちらがカーテン越しに見ていたので気が付かなかったようだ(そういや先月リスを見たのを思い出した、まあそれはいいや)。

さて鳥のことはとんと分からない。

スズメじゃないことは分かるのだが・・・


調べてみるとモズであるらしい。

モズの早贄はよく見るが、モズが、どんな鳥かっていうと知らなかった。

こんな真近で見た記憶はない。

早贄は写真に撮ったことがあるが、モズは初めてでした。



写真集『隙のある風景』ケイタタ

蔦屋書店で初めて見た時のインパクトは凄かった。
表紙はダンボールで出来ている。
表紙には「すべて1点もの!現品限り」のシールが直貼りされているが、それはそうだろう。
ホントにダンボール、それも使用済み、各本バラバラの手作りなのだ。
私はかなり迷った挙句(そもそも買うこと自体を迷ったのではあるが)黄色いみかんのダンボールで
出来ているやつを手にする。
みなさんが、必ず一度は目にしたことがあるであろう。
あの八百屋の店先に置いてあったあの黄色いみかんダンボール箱である。

まあ迷ったのはそれだけではない。
タイトルは表紙にマジックペンで手書き。
表紙と裏表紙をつなぐ背はガムテープ、そうあの肌色の布テープなのだ。
表紙の中央にはLサイズの写真が直貼り(本ごとに貼ってある写真は違う)。
それも、そんな写真でいいの?っていうスナップ。

まあだから目を引いたのではあるが、普通なら、それでアウト。
値段も安くはない。
私にとって気分で買える値段じゃない。
それも中身を見ないで・・・

それでもオススメ本棚で異様な存在感を発していたのは間違いない。

最後は表紙に、これまた直貼りシールの「都築響一おすすめ!」で決めた。


前振りが長くなったが、これはお宝の写真集であった。

誰もがどれかは目にしたことがあるような写真。
撮ったことさえあるかもしれないスナップ。
そう梅佳代の写真を思い出していただけるとよろしい。
梅佳代のように被写体がふざけているわけではない。
何と言ったらいいだろう。
その写真だけ見ても笑うほどじゃない。

しかし、その編集が秀逸なのだ。
全ての写真にキャプション、あるいはタイトルが付けられているのだ。
写真がそれで説明されている。
普通その見せ方は、どうか?と思うのだが、それだけではないのだ。
左右見開きの写真の説明で笑わされる。
前後のページの写真の並びで笑わされる。
とてもよく考えたレイアウトなのだ。
そこが梅佳代とは徹底的に違う。
梅佳代は写真そのもので笑う。
彼の写真は「説明ありき」で笑わせる。
そこを良しとするかどうかで評価は大きく分かれてくるのだが、ここまで徹底して撮られていれば言うことはない。
写真集としてはとてもよく出来ている。
よく見るとプリントも素晴らしい。
実は写真自体は梅佳代よりしっかり撮れているのだ。
これは撮りながら本人がタイトルを自覚している。
撮影は頭の中で被写体にツッコミを入れながら撮っている、そんな感じなのだ。
木村伊兵衛賞はもらえないかもしれない。
いやもらえないだろう(笑)
しかしオモシロイという事実には逆らえないのだ。
漫才写真だね。

これもありだろう。
誰もこんな写真集作ったことないのだから。
ホントに手作りを量販しているのだから(笑)そもそも何冊作ったのか知らないが・・・
モノとしても良く出来ている。
私が金持ちなら56冊はオトナ買いしたいところだ。

因みに私のダンボールの表紙には、数か所ミカン箱のピンを抜いたあとがある。


★星★★★★★★★・・・・・


posted by tadakov at 17:34| 高知 ☁| Comment(0) | 本の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする