
自分の身内より身近な他人の死の知らせのほうが、ショックを受ける時がある。
多くて月に二三度合えば挨拶を交わすだけと言ってももう物心ついた時からずっとである。
それがひょんなことで昔話を聞き、そしてそのお礼の話をしたのが数日前。
そのときは元気だった、というか変わりはなかった。
驚きである。
友人であり話友達であった母は落ち込んでいる。

燃える川 (ハヤカワ文庫NV) - ピーター ヘラー, 上野 元美
2019年に発表されアメリカ探偵クラブ最優秀長編賞にノミネートされていたというので期待。
少しミステリーの部分が弱いので受賞にならなかったのではないだろうか?
ラストが少し。
青春小説と言ってもよい。
単純に川をカヌーで下る旅を読ませる小説にしたのは賞賛したい。
もう少しドラマが、と思うのは作者の意図とは離れるのかもしれない。
(75点)