
今年春先だったか
『怪談実話 コメカミ草紙 串刺し』平山夢明(著)幽BOOKS
著者によると幽霊話でもなし、ちゃんとしたオチがあるわけでなく、しゃべってくれた本人でさえ意味が分からない・・・という話が並んでいる。
よって長さもバラバラ(長くても数ページの話なのだが)がたくさん載っている。
怖い
説明のつかない、でもう〜んあるあるというような話(その話を聞いたわけではないが)。
誰でも説明のつかない体験の一つや二つしたことがあるのではないだろうか?(あるいは聞いたことが・・・)
私の話だったら、正確にはその場を見たことではないけれど・・・
中学生のころだったかな〜、そのころは古い家の2階に勉強部屋があった。
夕方ばあちゃんが、下の庭から大声で私を呼んだ。
また何か用事を言いつけられるのかな〜
障子を開けて見た。
ばあちゃんが、「見えたか
聞けば今上空をサッカーボールくらいの火の玉が飛んでいったというのだ
慌てて瓦屋根に出て東の空を見たが何も見えなかった。
私が言われて開けた障子は南側、ばあちゃんの言っていたのを見るのには北側の障子を開けなければならなかったのだ。
それだけの話だが、未だにそれを見れなかったことが残念でならない
これも中学だか高校ぐらいだかの話。
オフクロが、夕方家の裏で井戸端会議。
台所で夕飯の仕度をしていた途中だったのにまったく帰ってこない。
隣近所のおばちゃんと話しているのだ。
ちょっと
すると3人が空を見上げて話していたのだ。
上空には夕闇の空に一つ薄い雲が・・・
聞けば3人がいつものようにしゃべっていると小さな煙の塊のようなものが流れてきたそうである。少し光ってるような。
それが3人の傍らを通って頭の上に上がり、どんどん大きくなり・・・今があれ。
上空に浮かぶ靄のような雲のようなものだと言う。
それがたった今まで光っていたという。
気づいてから不思議だなあと3人で見ていたとのこと
何で私を呼んでくれなかったのかとその場で地団駄を踏んだのであるが、後の祭りであった
私が見たときには、かなり大きな靄のようになっていた。
ちなみにその他には空に雲はなかった。
それだけの話である。
怖くも何ともないが・・・
ついでにもう一つ。
これは小学生くらいのことだっけかな〜。
オフクロの里、おばあちゃん家に泊まりに行っていたとき。
そこは、山奥。
庭から見える他の家も何軒も無い。
指を指しながら「あの家には誰が住んでるの〜?」なんて訊いてたとき
ばあちゃんが、突然「ただあき〜、自殺はゼッタイせられんぞ〜」と言ってきた。
訊けば私の指した家には、もう誰も住んでいないとのこと。
何人だか覚えてないが、5〜6人以上だと思うけど
ばあちゃんも子供にあんまり詳しく言ってはいけないかと思ったのか、全ての人のことは言わなかったのだが、誰々は首を吊った、その息子の誰々は農薬を飲んだなどと話してくれたように思う。
「自殺はうつるからな・・・だから、ただあき、自殺はせられんぞ」って真剣な顔で言われた。
今でもしっかり覚えている
この本に出てくる話は、こんなちょっと説明のつかない
心臓をきゅ〜っと絞められるような話が満載である
季節はずれかもしれませんが、秋の夜長にオススメです
(85点)

